アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
日記と雑記と覚え書き
ブログ紹介
なんかその時に興味あることを書いていく雑記のようなもの。
help RSS

パイロット「キャップレス マットブラック F」を使ってみた

2012/03/22 16:27
万年筆はペン先が乾くと書けなくなってしまうので、普通は保護するためのキャップが付いてます。
ところがそのキャップをなくしてノック式にしてしまったのが、パイロットのキャップレス万年筆です。

買ったのは昨年の11月頃。少し遅れてのレビューです。

キャップレスマットブラック


▼買った理由

ミーティングのメモを取るには万年筆が便利ですが、会話が止まるたびにキャップを閉めるのは手間がかかります。
キャップレスだとノックだけでペン先を収納できるので、興味を持っていました。

初めに触った字幅Mのものは、線がサインペンのようであまり好みではなく、買いませんでした。
ところが、別の機会に字幅Fを試し書きしてみると、書きやすくて線も悪くありません。
せっかくだったので、軸はペンクリニックで何度か勧められていたマットブラックにしました。

▼使用感

いつもならコンバータとボトルインクを使うところですが、キャップレスは手軽さがウリだと思ったのでカートリッジを使うことにしました。
インク色はいつもと変わらずブルーブラックです。

ペン先は18金ですが、サイズが小さいので硬め。あまり字幅が変化するようなペン先ではありません。ボールペンに近い筆跡になります。
でも、中のペンユニットに若干の遊びがあるので、手にかかる筆記感はソフト。
小さなペン先ですがインクの出はいいので、滑らかな書き味です。

軸は金属製でだいぶ重めです。
筆記時の長さはキャップを外したカスタム74くらいしかないのに、重量は大型の743を超えて823と変わらないくらいもあります。
重心は中心からやや後ろ。クリップ端とリングの間くらい。
クリップの先の方には親指と人差し指を置けるようなくぼみがありますが、ここに指をあわせるとペンが立ってしまい、重くて高重心になって凄く使いにくくなると思います。
指の位置は、もう少し重心寄りのクリップが一番太くなる部分くらいの方が使いやすそうです。

▼気になったところ

重さのある万年筆は、後ろの方を持って寝かせて書くと扱いやすいのですが、そのような持ち方をするには軸が少し足りません。
サイズに合わせた小型ペンを持つような持ち方をすると、軸が立ち気味になってしまい、高い重心と指先にかかる重さを支えるために余計な力が入ってしまいます。
やや重さと長さのバランスが手に合わないので、書き味は滑らかですが、長時間の筆記では次第に疲れてきてしまいます。
メモ書き用の万年筆と割り切った方がいいのかもしれません。

ノックをしてペン先を出したあと、大きく持ち直す必要があることも気になりました。
キャップ式では、胴軸を持つ手は筆記時の持ち方のままでキャップを外すことができます。
キャップレスでは、親指でノックしてしまうとペンを持ち直さないといけないので、不安定な場所では落としてしまう危険があります。
マットブラックは見た目よりは滑りにくい軸ですが、何度か危ない場面に会うことがありました。

▼今後の予定

重量はあっても携帯性が良かったので、外出するときにはキャップレスか912POを持ち出しています。
【◆関連:パイロット「カスタムヘリテイジ912PO」を使ってみた】

でも、3月になって軽量のキャップレスデシモに極細のEFペン先が追加されました。
手帳用として使うなら、Fより字幅の細いEFの方が使いやすいと思います。
それに、軽量軸のデシモなら、重量の問題は無くなります。

ということで、キャップレスはデシモEFに移行するつもりでいます。
また、携帯用万年筆が硬めの極細になると、字幅や用途が912POとかぶってしまうので、持ち運ぶ万年筆の再編も必要になると思います。
記事へナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


「趣味の文具箱22」を購入

2012/03/11 21:48
趣味の文具箱 vol.22を買ってきました。
福岡では雑誌は遅れることが多いので週明けになると思っていましたが、よく行く文具店に行ったらちょうど入荷していました。

今回載っていたものから気になったものをピックアップしてみます。

DELTA ヴィンテージ・フォルッツア
ペン先がスチール製の低価格万年筆。カートリッジ専用。
青い軸が鮮やかです。
DELTAのレジンには綺麗なものが多いので興味があります。

棗シリーズ「薫風(くんぷう)」
エボナイトそのものには特段の思い入れがあるというわけではありませんが、この「薫風」は渋くていい色合いです。
日本橋三越本店の世界の万年筆祭で展開される商品のようで、入手は困難のようですが。
Twitterで世界の万年筆祭限定ではないとのご指摘を頂きました。色合いも変わるかもしれないとのことです。

LAMY scala
デザインがスマートでかっこいいです。
まったく装飾にこだわらず、機能に徹した先にある造形美が気に入りました。
あまり万年筆に理解のないビジネスの場でも使いやすいデザインなのも良いと思います。

クレオ・スクリベント ナチュラ グリーン
この軸はかなり個体差が大きかったはずですが、いい物を探してきたのだと思います。
誌面にあるくらいのものなら、鮮やかで良い感じです。


ひとまず、直近では、キャップレスデシモのEFを購入予定です。
その後は予算がないのであまり考えていません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


丸善日本橋店「世界の万年筆展」に行ってきた

2012/03/06 23:55
2012年3月1日〜7日の間、東京日本橋の丸善で「世界の万年筆展」が開催されています。

珍しい万年筆が並ぶということ、限定品も用意されるということ、メーカーペンクリニックやオリジナル万年筆作成などもあるということで、仕事の都合はかなりシビアでしたが、3月3日〜4日の土日に行ってきました。
このためだけに福岡→東京へ飛行機と宿泊。万年筆が1〜2本買えます。使う金額が上がってきていて、ちょっとマズイかもしれません……。

▼中屋万年筆

はじめは買うつもりはありませんでした。

福岡では中屋万年筆の実演イベントがなく、ペン先の書き味が分からないので、少し書かせて貰って説明を聞くくらいでいました。

それがいつの間にか軸を選んでいて――。

気がつけば万年筆を作って貰っていました(汗)

十角ポータブル 青漆溜塗ミュージック


買ったのは、クリップのないシガータイプの十角溜塗の新作軸。
緑色の軸をベースに新開発の青漆を溜塗りしたもので、まだWebに載っていない、できたばかりの軸です。
【◆参考:伝統工芸、蒔絵に使用する「漆」を新開発。蒔絵技法の新しい表現が広がります。】

サイズはポータブルとピッコロがありましたが、ポータブルを選びました。全長149mm(キャップ無し時130mm)で、普段使っている823にかなり近いサイズです。

ペン先はミュージックにしてみました。
いま持っている万年筆のペン先と種類がかぶらないもの――ということでの選択です。

特殊青漆溜塗


昨年、青漆の「青龍」がニュースリリースに出たときは、ぜひこの青漆を使ったものが通常の十角溜塗に並んで欲しいと思っていたので、まさに待ち望んでいた軸でした。

お話を伺うと、綺麗な緑色を出すために作ってみたものだそうです。
その一つが、緑軸をベースに緑漆を溜塗したもの。
そしてもう一つが、緑軸をベースにした青漆の溜塗。
どちらもはじめて作ったものなので、色がどのように変化するのか、そもそもうまく透けるのか、あるいは透けないままなのか、まったく分からないのだそうです。
そのためなのか、中屋万年筆がイベントに参加している最終日だったにも関わらず、私が買った時点ではこの新軸を買った人はまだ誰もおらず、小型のピッコロが1本売れただけだったようです。

この青漆溜塗軸ですが、単独で見るとどの辺が「青」なのかよく分かりません。
会場で緑漆溜塗と並べてみると、緑の濃さが違うので分かるというくらいです。
ところが、光源を変えると軸色が驚くほど変化します。
例えば、電球の光の下で取り出すと、軸の色は漆の黒地に鮮やかな青でした。
これは漆が透けないままでも面白いかもしれません。


新作の十角溜塗軸はこの他に3種類ありました。
上にも書いた、緑軸をベースに緑漆を溜塗りした、緑がよりはっきりしたもの。
白軸をベースにオレンジ色の漆を溜塗りした、一際目を引く明るい色合いのもの。
ピンク色をペースにした色合いが柔らかな十角溜塗。

選択肢が増えたとなると、いろいろ妄想が膨らんでしまってよくありません(*'-')

▼パイロット

パイロットのところには、福岡にはまだ来ていなかったキャップレスデシモEFがありましたが、すでに中屋で大出費したあとだったので購入は見送り。
せっかくなので、キャップレスのシャッター開閉機構について聞いてみました。

シャッターは、内部ユニットの中央付近にある段差で開閉しているそうです。そのため、ペン先やペン芯はシャッターに触れていないということでした。開閉でペン先が傷むということはないようです。
内部ユニットは、デシモとキャップレスで同じものを使っているらしくて、デシモEFを買って中身をキャップレスと交換して使うこともできるそうです(ただし保証対象外)。すでにキャップレスを持っているなら、修理部品としてEFペン先の内部ユニットだけ取り寄せて入れ替えてもいいようです。
キャップレスの気密はキャップ式のものを基準に作られているので、気圧が大きく変化する飛行機の機内でも、ペン先を上にしていれば問題ないと言われていました。

ついでに、823POがないか聞いてみましたが、秋のイベントで完売してしまったとのことでした。残念。
823SUは1本ありました。でも、SUは扱うのが難しいので……。
今回は、823BBとCが限定で作られていました。そこそこ売れているそうです。

Namikiブランドで、普段店頭では実物をめにすることが滅多にない超高級蒔絵万年筆や漆塗り万年筆が並んでいました。
そのうちの1本、蒔絵万年筆の「月光」が凄く気に入ったのですが、税込みで21万円……。
ちょっと手が出せる金額じゃないです(´Д`;)ヾ

▼パイロット ペンクリニック

あまり調子が悪いというほどのものはありませんでしたが、空いていたのでこの頃紙に突き刺さる感じがするPOを見て貰いました。

――撃沈しましたヽ(´ー`)ノ

筆圧が高すぎる。
キャップを軸の後ろに差すときに力を入れ過ぎ。軸に傷が入る。
持ち方が悪い。
手首で捻って書いている。書くときは肘を使え。
横線でざらつきを感じているはずだが、万年筆が悪いわけじゃなく、書き方の悪さが原因。
インクを補充したあとの手入れが十分にできていない。

ヽ(;´Д`)ノ

ちなみに、肝心のPOはあんまり変わってないような書き味が不安定になったような、そんな感じです……(汗)

▼カランダッシュ

すでに中屋で大量出費したあとだったので、試し書きと話を。

デザインが良いので毎年楽しみにしていたエクリドール エクラ コレクションですが、終了してしまったそうです。残念。

興味はあったものの、なかなか触ることができる機会のなかったRNX.316コレクションですが、ボールペン、ペンシル、万年筆それぞれ試し書きしてみました。

ボールペンの書き味は、やはりカランダッシュのボールペン。軸の太さが少し慣れないものの、滑らかさは快適です。
カランダッシュのゴリアットリフィルはペンの自重があった方が書きやすいようなので、重量のあるエクリドールやRNX.316は書きやすいのかもしれません。

ペンシルは、まぁ、そもそも0.5mmは使わないので……。
カランダッシュなんだから、芯ホルダーにすればいいのに。

本題の万年筆。
ステンレス製のペン先なので硬いのかと思っていましたが、バネがあって思っていたよりずっと柔らかい書き味でした。なめらかで紙を撫でるような感じです。すっかり気に入ってしまいました。
胴軸と首軸の六角面を合わせるために採用された取り外しシステムも面白いところ。
キャップレスデシモのあとに買うのはこれになりそうです。

スチール軸に彫刻を施したものと、軸全体にPVDコートを施したものがあります。
個人的には、スチール彫刻タイプの方がカランダッシュらしいように感じます。

▼セーラー

今回の目玉といえば、セーラーのダイヤまみれの5250万円万年筆w さすがに警備員が付いていましたw
よくあんなものを作ろうと考えたと思いますが、Namikiの極太高級蒔絵万年筆以上に書きにくそうでしたヽ(´ー`)ノ
書くためのものじゃないでしょうけど。

セーラーの長原先生勇退記念竹塗モデルは、今回入荷分はすでに予約で完売。次回以降の入荷分について対応していたようです。
オリジナルになるすす竹モデルも少量入荷していて、こちらも残数わずかのようでした。

丸善日本橋オリジナルモデルになる「プロフェッショナルギアスリム クリスタルブルー」ですが――。
個人的には、キャップが残念な印象でした。軸が鮮やかで印象的なデザインな分、透明で素っ気ないキャップが凄く寂しく感じてしまいます。キャップ内のインク漏れに気づきやすいというメリットはあるのですが。

▼ペリカン

なぜか相性の悪いペリカンのスーベレーンシリーズ。

かつてはM800のEFやFで書こうとしても線が引けないことがありました。
今回はそんなことはありませんでしたが、ペン先の動きをだいぶ重く感じました。
店員の方は「万年筆の重さのせいでは」と言われていましたが、M800は823より若干軽めです。

改めて手に合わないことを確認することになってしまいました……。

今回初めてM1000を試し書きしましたが、あれだけごついペン先で軟らかいのは面白いと思いました。
やっぱり軸の自重とは別の感覚でペン先を重く感じましたが。

--------

▼アサヒヤ紙文具店

「世界の万年筆展」と合わせて行ってきた、万年筆とノートを主に扱っている文具店です。
いま主力として使っている823FAを買ったのもこのお店です。

ここには、パイロットの特殊ペン先の1つ、ウェーバリーを付けた823WAを見るために来ました。

カスタム823WA


ウェーバリーはペン先が上向きに反っていて、どの角度にもなめらかに書くことができます。
そのため、早書きに便利です。
早書き用としては、すでに速記調整して貰った長刀MFプロフィットがありますが、字幅が太いのが難点です。また、長刀に見られる症状として、インクの消費が多くてまれに書き出しで息切れすることがあります。

ウェーバリーの字幅はM(中字)で、ノートに使いやすい太さです。
筆記の追随性も速記長刀と変わらないくらいに十分なものでした。912POではかすれてしまう速度でも、十分な太さの線が引けます。
インクの出は潤沢で、胴軸内のインク量も多いので、息切れする心配もなさそうでした。
期待通りの性能だったので、即決で購入。今回はクリアブラウン軸にしました。

WAペン先


上がウェーバリーのペン先。下が通常のペン先です。
横から見ると、ウェーバリーが上に反っているのがよくわかります。


ちなみに、823FAを買った時は雑談を含めて店長と万年筆の話をしていて2時間ほどお店にいました。
今回は、ほかのお客さんも交えてコーヒーを入れて貰ったりしながら、万年筆展の話をしたり持ってきた万年筆を見て貰ったりして、実に4時間もお店にいました(*'-')
823WAを買った時には営業時間を過ぎていました(汗)

クロスエンペラーは、やっぱり一番ウケが取れたので買って良かったと思います('▽')
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


セーラーのペンクリニックで「クロスエンペラー」を修理してもらった

2012/02/28 23:43
2012年2月4日〜5日に、広島市の福屋八丁堀本店で開催された、セーラーのペンクリニックに行ってきました。ペンドクターは長原幸夫先生です。

福岡からは、まず博多駅から新幹線で広島駅へ。広島駅前から路面電車の広島電鉄に乗って八丁堀で降りると、すぐ目の前に福屋があります。

――と書くと、乗り換えも少なくて簡単ですが、Yahoo!の経路検索では広島電鉄が路面電車だとはわからなかったので、広島駅でおもいっきり迷いました……。乗り場の反対側に出てしまいましたし……。
熊本でもペンクリに行くときに路面電車に乗りましたが、広島電鉄の車両には両替機が無いというのが変わっていました。両替は車掌さんに直接してもらいます。市内150円なのであらかじめ用意しておくといいと思います。

▼今回の目的

セーラーの万年筆は数を持っていないので、あまりセーラーのペンクリに行っていませんが、今回は大きな目的がありました。
「虫歯クロスエンペラー」(2ch万年筆板セーラースレ命名)の確認と修理です。

ふとした思いつきで、落書き用にクロスエンペラーがあると面白そうだと考えて通販で注文。(エンペラーをつけたのは、落書き用ならインクを派手に使いそうだと思ったから)

届いたクロスエンペラーは、ペンポイントが欠けていてクロスの中心もうまく合っていませんでした。

虫歯クロス修理前


すぐにショップに送り返してメーカー修理。
2ヶ月後、ペン先交換で戻ってきました。
ところが、修理対応されたはずのクロスエンペラーもやっぱり虫歯でした。

虫歯クロス メーカー修理後


はじめの虫歯クロスはすぐに送り返しましたが、戻ってきたものには試しにインクを入れてみました。
ざらつきは意外とありません。(はじめの虫歯クロスは紙に当てるとだいぶざらつきがありました)
エンペラーが付いているのにインクの出方が安定しなくて、すぐに息切れします。少し長い線を引いたりすると、突然全く書けなくなることがありました。
線の角度によっては二重線になることもありました。


▼修理と調整の結果

この虫歯クロスエンペラーを長原先生に見ていただき、修理と調整をしてもらいました。
その結果がこれです。

虫歯クロス ペンクリ対応後


イベント会場にあった良品のクロスポイントとペン先を交換。それから調整。
これまで丸い先端でしたが、交換したものは鋭く尖った長刀状の物になりました。
最近のクロスポイントは先端のデザインが長刀状になっていて、字幅が大きく変化するようになっているようです。ペンの角度を変えると、クロスポイントでもだいぶ細い線が引けます。

虫歯ペン先は親父さんの長原宣義先生が作ったものだということでした。
宣義先生は壊しているのに無理をして作業をしていた時期があり、その頃に作ったものは品質が安定していないそうです。
その不良ペン先が在庫にだいぶ混入していて、修理対応した人がテキトウに交換したために2連打で虫歯に当たることになってしまったようです。

▼とにかく人が多かったペンクリ会場

これまでペンクリに参加する時は、たいていは店の開店前か直後を狙って行っていました。
でも今回は用事があったので、会場に着いたのは1時間半遅れの11:30。
すぐに受付をしたところ、受付No.は84番。
この時点で、対応中は9番目……。
対応をしていた店員に「3〜4時間かかる」と言われたので、ひとまず昼食に。(それにしてもデパートのレストランは異様に高いな……。あんまり高すぎて松屋にしてしまった)

2時間くらいテキトウに時間を潰して戻ってみると、対応中の番号は32……。
店員に進み具合を聞くと「たぶん18時くらい」。
どうやら、西日本でのセーラーのペンクリは混みやすいらしく、この日は開店時点で50人くらい並んでいたそうです。
ちなみに、受付はNo.100で締め切った様子。

ドトールでまた時間を潰して戻ってみると、番号表示がなくなっていていまの対応が何番か分からないという状況。
それからほかの対応待ちのひと達と雑談で盛り上がりつつ、さらに2時間ほど。
ペンクリ対応を受けることができたのは19時頃でした。
No.84で最後から2番目。最後の人は85番。
途中で30人以上がキャンセルしたり、ペンだけ預けるなどして脱落してしまったようです。

▼待ち時間の間に

喫茶店にも飽きてイベント会場付近で様子を眺めていたら、同じように順番待ちをしているひと達とだいぶ話が盛り上がりました。

  • 楽譜を書くのに、通常はミュージック(縦太横細)ペン先を横にして書くが、キングイーグル(縦細横太)を縦にして書いている人もいるとか。

  • ものすごくペン先が軟らかい万年筆を触らせて貰いました。たぶんモンブランのNo.72。私が普段使っているパイロット フォルカンの数段上の軟らかさ。

  • 数十年前から大事にしている物というのがたびたび出てきました。年配の方が多かったこともありますが、万年筆が当たり前の筆記具という感じでした。

  • 万年筆を使い出したばかりで、今の万年筆に特に不満はないけど見てもらいに来た、という方がいたので、「はじめての万年筆が調整済みの物だと次が大変ですよ」と周りにいたみんなで脅かしておきました('▽') ついでに、何本も万年筆を使うことが不思議なようだったので、「例えば宛名は太めのものがいいですし、色インクがあると楽しいですし」と乗せておきました('▽')

  • 空中など紙に筆圧をかけられない状況での筆記など、まだ万年筆でなければならない仕事というのはあるそうです。この話をしてくれた方はセーラーのズームペン先を使っているとか。

  • 修理で多かったのは、インク詰まり,落とした万年筆のペン先修理に加えて、メーカーの違うカートリッジの差込み。

  • 長原ペンクリの特徴として、自分で調整した万年筆を見せてアドバイスを貰おうとする人がいることがあります。そういう人は「修理じゃない=カウント外」としているようで、今回は「ひとり1本まで」だったにもかかわらず3〜4本など見せていたりしていました。

  • ときどきペンクリで知り合った人同士で結婚ということもあるそうです。



▼長原先生との話で

最後から2番目と遅くまで会場にいたので、長原先生からもいろいろとお話を聞くことができました。

  • 今は修理を含めて注文が溜まってきていて、対応が追いついていないそうです。虫歯クロスのペン先交換に2ヶ月かかったのはそのためだろうということでした。

  • 宣義先生が開発した特殊ペン先は、ペンクリなどでユーザーと対面する中で作り出した、特定の人向けの一品モノがベース。幸夫先生は、それを作る側にとっても使う側にとっても、より一般的なものにしたいと言われていました。

  • 長刀研ぎと特殊ペン先は、時期や作成者によって作りや研ぎ方が違っているそうです。最新の長刀も、研ぎ方は変わっているとか。

  • ペン先の在庫は、今は宣義先生作のものと幸夫先生作のものが混在している状態で、順次、幸夫先生版に切り替えて行っているそうです。

  • ふでDEまんねんは対応できる字幅が豊富なので、絵を描く人に評判がいいと聞きました。

  • 細美研ぎは特殊な用途向けだそうです。幸夫先生としては、世に出すには早すぎたもので、十分とは言えないできのものだと言われていました。


記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


2011年 最後に絞った万年筆セット

2011/12/31 23:25
私が今使っているペンケースは、パイロットのロールタイプペンケース「ペンサンブル」5本差です。
普段持ち運ぶ万年筆は、多くてもこれに入る5本まで。
何度か入れ替わりがあった末に、今年は最終的に次のような組み合わせになりました。

▼パイロット カスタム823FA

アサヒヤ紙文具店で売られている、ペン先が超軟筆のフォルカンになっている823です。
始めに使っていたものは途中で交代して、今ペンケースに入っているのは二代目。
現在、一番多く使っている主力の万年筆です。
入れているインクは、パイロットインキ ブルーブラック。基本的に、普段使いする万年筆にはこのインクを入れています。

823FA


手帳やノートなど、ほとんどの書き物はこれを使っています。
軟筆で速記はできないので、メモ書きなどのときは他の万年筆の出番になります。

気に入っているのは、軸のバランスと重量が手に合っていて、とても楽に書けるところ。
1本で極細〜中字まで好きな字幅を書けるところ。
大容量のインクを貯蔵できるところと、それを1アクションで吸引できるところ。
扱っていて、のびやかで楽しい万年筆です。

でも、気持ちよく上手く使えたと思える時もあれば、いまだに思うように書けないときもあり、なかなか気難しい1本です。
だからこそ飽きないのですが。

【◆関連:パイロット「カスタム823 FA」を買ってみた】
【◆関連:パイロットのペンクリニックに行ってきた:福岡→熊本 甲玉堂】

▼パイロット カスタムヘリテイジ912PO

使用インクはパイロットインキ ブルーブラック。
購入してから急速に存在感が増している、何にでも使える汎用万年筆です。

912PO


823FAの補助として購入したもので、基本的に823FAが使えない場面では912POを使っています。
例えば、メモ書きや乗り物の中で何か書く時など、ペン先に負担がかかるときはたいてい912POの出番です。
また、ちょっとした外出のときは、書き出しの手間がかからない912POを持ち出しています(823は尾栓を開ける操作が必要)。

思っていた以上に使いやすく利便性が高いので、POペン先をもう1本くらい増やそうかと考えています。
ただ、912がこれ以上増えると見た目で区別しにくくなってしまうので、次は742POになると思います。

【◆関連:パイロット「カスタムヘリテイジ912PO」を使ってみた】

▼パイロット カスタム74透明軸 F

これに入れているインクは、パイロット 色彩雫の「紅葉」です。
赤ペンとして使っている万年筆です。

74F


カスタム74Fの透明軸に「紅葉」の紅が映える1本です。
写真ではわかりにくいですが、この74は首軸もペン先も「紅葉」の紅色に染まっていて、キャップを開けるたびに紅い宝石のように光るペン先を見るのが楽しくなります。

「紅葉」の特徴的な性質とこの万年筆の妙に潤沢なインクの出方から、書いた線は金色っぽい茶〜血のように濃い紅色に変化する変わったペンになっています。
実のところ「紅葉」を入れた当初は、ときどき時間を置くと現れる血のような紅(書いた直後はそこまで紅くはないし毎回じゃない)が嫌でインクを変えようとしたのですが、結局は変えないまま今に至ります。
この頃は、今度はどんな色の変化をするのかが楽しみで、ノートの赤字率が上がっているくらいです('▽')

【◆関連:パイロット「カスタム74透明軸 F」を雑用万年筆にしようと思ったのだが…】

▼セーラー プロフィット21 長刀研ぎMF 速記仕様(ナガサワオリジナルモデル)

NAGASAWA PenStyleDENで購入した、ナガサワオリジナルのプロフィット21です。
入れているインクはパイロットインキ ブルーブラック。
議事録取りなど、POでも追いつかない速記用に使っています。

プロフィット21NMF


このプロフィット21長刀MFは、もともと「速記に使いやすい万年筆」という目的で相談して、ナガサワの店員さんに提案された万年筆です。
はじめは、店頭在庫品をそのまま購入して帰るつもりでしたが、落書きでざらつきを感じたので急いで引き返してペンクリへ。
ざらつきを直して貰うのに合わせて、速記向きに調整して貰ったものです。

長刀研ぎに多い書き出しのクセはありますが、かなり速く書いてもインク切れせずに軽くなめらかに書けます。
手持ちの筆記具でこれより速く書けるのは芯ホルダーか筆ペンくらいです。

【◆関連:セーラーのペンクリニックにいってみた】
【◆関連:パーカーの第5世代のペン「インジェニュイティ」を触ってみた】

▼パイロット エラボーSEF カスタム74透明軸仕様(暫定)

エラボーSEFの首軸をカスタム74透明軸の胴軸に取り付けたものです('▽')
823FAでは書きにくい小さな文字を書く時に使う、補助万年筆です。POがあるのであまり出番はありません。

エラボーSEF


少し前までは「カスタムヘリテイジ912UEF」を入れていたポジションです。

字幅の細さでは、やはり912UEFの方が確実に安定して細い線が引けます。その点では、UEFは圧倒的に優れていると思います。
ただ、日常的に大量の超極細を書く機会があるかというと、あまりありません。
さらに付け加えると、分量が少なくていいなら、UEFに近いくらいの字幅なら823FAでなんとか書くことができます。
912UEFに持ち替えて安定した超極細を書くより、多少ブレても823FAで筆圧を下げた方が手軽です。

ということで、安定した細字の912POとも方向性の違うものを1本入れてみました。
POもSEFも基準の字幅はEFですが、POは筆圧を下げてもほとんど字幅は変わりませんが、エラボーSEFはかなり細くなります。

暫定ということで、来年はまた違うものになっているかもしれません。

【◆関連:パイロット「エラボー SEF」を買ってみた】
【◆関連:透明プラ軸の「エラボー SEF」】
【◆関連:パイロット「カスタムヘリテイジ 912 UEF」買ってみた】
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


パイロット「カスタム74透明軸 F」を雑用万年筆にしようと思ったのだが…

2011/12/29 15:24
パイロットの「カスタム74透明軸」のF(細字)は、個人的には一番汎用的で使い勝手の良いい万年筆だと思います。
細めで軽い軸。小型でコントロールしやすいペン先。なめらかでカリカリしない筆記感。
大容量コンバーターのCON-70が使えて、インク残量がわかりやすい透明軸なのも便利なところです。

このカスタム74Fに、裏抜け(インクが紙に染み込んで裏ににじみ出ること)しにくいインクを入れると、紙を選ばない雑用ペンになるはず。

そう思って、ペリカンのブルーブラックを入れてみました。
定番の古典ブルーブラックで、保存性の高さと発色の良さが人気のインクです。

カスタム74F


▼使用感

紙を選ばないのは思った通りです。
蛍光マーカーやゲルインクボールペンで裏抜けするような薄い紙でも気になりません。

残念なのは、ペンの滑りが落ちることです。
インクの出は悪くないですが、摩擦が強くてペン先が重く感じます。その分、あまり速記には向かない印象でした。
パイロットの万年筆に古典ブルーブラックインクを入れるとよく起きる現象なので予想していたことですが、あまり快適とはいえない書き味です。

▼結局のところ

紙を選ばないというのは大きな利点ですが、書き味が損なわれているのは残念なところです。

そして、インクの裏抜けはカスタム912POである程度解決できることに気づきました。
【◆関連:パイロット「カスタムヘリテイジ912PO」を使ってみた】

極細系でもともとインクの流量が少なくて、筆圧の強さでペン先の開きがあまり変化しないPOなら、薄い紙でもあまりインクが裏まで抜けません。
比べてみると、ペリカンのブルーブラックを入れた74Fの方が、パイロットブルーブラックを入れた912POより明らかに裏抜けしにくいのですが、個人的なメモ書き程度なら気にならないレベルです。

持ち歩く万年筆の本数が増えると困るので、雑用には912POを使うことにしました。
74F透明軸はまた別の用途を考えることにします。

記事へ面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


「Nikon 1 V1」を買ってしまった

2011/12/22 22:51
以前から漠然と「そろそろデジタル一眼が欲しいな……」と思っていましたが、とうとう買ってしまいました。
10月に発売された「Nikon 1 V1(薄型レンズキット)」です。

【◆リンク:Nikon 1 J1 | ニコンイメージング】


……店員に捕まって回避できなかったとも言います。

▼選んだ理由

まず、飛行機や新幹線での移動で持って行くことが多いことを考えて、サイズが大きなデジタル一眼レフ機は選択肢からはずしていました。

買うならコンパクトなミラーレス一眼。
その中でも候補にしていたのはソニーのNEX-5Nか、ニコンのNikon 1 V1。

画質では、イメージセンサのサイズが大きなNEX-5Nに定評があります。
Nikon 1 V1はレンズ交換式デジカメとしてはイメージセンサが小型です。それに、センサー部分もレンズの規格も新設計というのも少し不安があります。

実機を持った感じでは、V1の方が手に合うようでした。
NEX-5Nはレンズ径の割に本体が小さいので、ちょっと右手のホールド感が良くない印象です。
Nikon 1 V1のレンズは小型で軽いというのもあると思いますが。

決め手になったのは、Nikon 1 V1のAFの速さです。
シャッター半押しからすぐに合焦するのは、大きなアドバンテージだと思います。
はじめは、安くなっていたこともあってNEX-5Nをと考えていましたが、このAF速度で一気にNikon 1 V1に転んでしまいました。

電子ビューファインダーを内蔵しているのもV1の面白いところです。
NEX-5Nにもオプションで追加できますが、こちらは付けるとアクセサリーターミナルが使えなくなってしまいます。

▼薄型レンズキット

Nikon 1 V1のレンズキットに付属するレンズは、10mm f/2.8の広角単焦点レンズ(35mm換算で27mm)。俗にパンケーキレンズと呼ばれる薄型のレンズです。

単焦点レンズはコンパクトで機動力があるので、いずれ必要になるレンズです。
特に、小型で振り回しが効き、AFが速くてフレームに入った被写体を即座に撮るという、Nikon 1のメリットをより大きく引き出すにはいい組合わせです。
できれば、もう少し明るいレンズだと良かったと思いますが。

レンズキットでその単焦点レンズを同梱しているのはいいのですが、V1だと他の選択肢がないのが不思議です。
下位機種にあたるJ1には標準ズームレンズキットとダブルズームキットがあるのに、どういうわけかV1にはありません。

もっとも、最初に使えるレンズがどれかというだけのことなので、予算ができ次第、標準ズームレンズは買うつもりでいます。

▼予定とか

今後の予定として、ひとまずは標準ズームレンズとそれ用のフィルター。
あとは、スピードライトくらいは用意しておこうと思っています。

そして、急な衝動買いで予定外の大出費になってしまったので、PS Vitaは大幅に先延ばしになってしまいました。
なんだか初期生産トラブルも出ているようなので、これはこれで良かったのかもしれません。
記事へナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


パイロット「カスタムヘリテイジ912PO」を使ってみた

2011/12/08 00:00
パイロットの主力万年筆「カスタムヘリテイジ912」は、ペンの両端が切り落とされたようなデザイン、黒+シルバーのカラーリング、現行全てのペン先が揃っているというのが特徴です。

その中で、PO(ポスティング)は極細系の特殊ペン先。
パイロットの公式の説明では「ペン先を下向きにした硬めの極細字」となっています。

9月のはじめ頃、この912POを購入しました。使いだしてからだいたい3ヶ月たった感想です。

912PO


▼買った理由

私が普段主力に使っているペン先は、軟らかいFA(フォルカン)です。

FAは1本でEF〜Mくらいの幅広い字幅を書けますが、とても軟らかいペン先なので細字を安定して書き続けるのには難があります。
そこで、FAを補完する目的で、POのペン先を購入しました。

POは以前から興味があったペン先ですが、「硬め」ということでしばらく避けていました。
それに、極細ならすでにエラボーSEFがあります。
でもやっぱり、ちょっと変わったペン先を持ってみたいと思って、つい買ってしまいました。

▼ポスティングの書き味

私は以前、普通の極細ペン先の912EFを試し書きして、ペン先の硬さとカリカリする引っかき感が嫌で購入を断念したことがあります。
近隣の文具屋にはPOなんて特殊ペン先を置いているところはなく、試し書きはできません。
パイロットの説明では「ペン先を下向き」で「硬めの極細」。EF以上に硬くてカリカリしそうです。
購入はかなり賭でした。

ところが、実際に912POを使ってみると――

筆圧をかけてもペン先があまり開かない点では確かに「硬め」ですが、手に返ってくる反動は軟筆のようにソフトです。
912EFのような普通の硬めのペン先より、エラボーSEFに近い印象を受けました。エラボーSEFペン先が持っているバネをやや硬めにした、という感じです。
ペン先が下向きに傾斜しているので、紙からの圧力が直接手の方向にかからず、ペン先の上に抜けているのかもしれません。

そして、筆記は軽くて滑らか。
下向きのペン先のおかげで、どんな角度でペンを持っても紙に当たるのはペン先の一番先端。
そのため、紙の抵抗がほとんどなく、すべるような筆記ができます。先端で書いていても引っかく感じがないのはさすがです。

字幅はほぼ一定で、ほとんど変化しません。筆圧の影響を受けにくいのがPOの特徴です。
線は水性ボールペンで書いたもののようにも見えます。
万年筆らしさはあまりありませんが、手帳などに細かく書き込むには便利です。

ペン先にかかる圧力に強いので、乗り物の中など不安定なところでも使いやすいというメリットもあります。

▼高速筆記にも使える

はじめはただ安定した細字万年筆として使っていましたが、しばらく使っているうちにPOは速記にも向くことに気づきました。
普通のペン先よりも滑りがよくて、高速筆記に使いやすいです。

速記に使う時は、軸の後ろの方を持ってかなり寝かせ気味にすると楽に感じました。
私は軸の後ろにキャップを差して、そのキャップのリングあたりをつかむように持っています。
正確に計っていませんが、ペンの角度は45度を下回って、30度近くまで寝ていると思います。
ここまで倒しても、紙に当たるのはペン先の一番先端だけ。紙やインクの抵抗がなく、すらすらと書けます。
細字で長時間の速記メモをするにはすごく便利です。

とはいえ、細字系のPOはインク流量が決して多いわけではないので、速記用に調整してもらったプロフィット21長刀MFほどの速度は出ないのですが。
【◆関連:セーラーのペンクリニックにいってみた】

▼823POのこと

実のところ、POのペン先は丸善が世界の万年筆展で出していた823POで手に入れられないかと思っていたのですが、福岡→東京はなかなか行く機会がなく……。
でも、823は書き始めに一手間多くかかってしまうので、912でよかったかもしれません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


パイロットのペンクリニックに行ってきた:福岡→熊本 甲玉堂

2011/11/17 23:34
2011年11月5日、熊本の甲玉堂でパイロットのペンクリニックがあるというので行ってきました。2ヶ月連続のペンクリニック行きです。
博多駅から九州新幹線で熊本駅へ。そこから路面電車に乗って通町筋で下車。
アーケード街に入ってすぐ。

こう書くと簡単にたどり着いたように見えますが、路面電車の乗り場がわからなくて熊本駅で迷ったり、路面電車の駅名の読み方がわからなかったり、路面電車を降りたあと向かう方向を間違えたりしています(´Д`;)ヾ

▼2本目の823FAを買ってしまい


今回のペンクリ行きの目的は、2本目の823FAの調整です。
2本目、です。
購入はアサヒヤ紙文具店の通販。
【◆関連:パイロット「カスタム823 FA」を買ってみた】

2本目を買ったのは、仕事が忙しくて残業連打で疲れていたというのが一番大きな理由ですが、使い続けるうちに生まれてきた違和感があります。

823FAペン先


右側が1本目のペン先、左側が2本目のペン先です。

些細なことですが、1本目のペン先は切り割りがハート穴からまっすぐ出ていません。わずかに左にずれています。
ペンポイントでは中央に入っているので、筆記には影響しません。
でも、これがけっこう気持ち悪い。

フォルカンはペン先にほとんど飾りがないので、この切り割りのズレがペンを捻っているかのような錯覚を生むのです。
書き始めは問題ないですが、しばらく書いていると左に寄っている切り割りのせいでペンを左に捻っているように感じてしまい、うまく紙に当たっていないような気がしてきます。

そのうち慣れるかと思っていましたが慣れないままで、いまいち気分良く書けないなーと思ってしまい、つい2本目を買ってしまいました。

▼インクフローが多かった


届いた新しい823FAにインクを入れて早速書いてみると――
なんだか字幅が太い……。

823FA調整前


同じくらいの筆圧で書いているはずですが、字幅にFとMくらいの差があります。

しかも、新しい方はインクの量がだいぶ多い。
普段使っている手帳の紙は万年筆に強いとされるトモエリバー紙ですが、その上に書くと書いた線の上にインクが盛り上がり、ふやけたようになってしまいます。当然、インクはなかなか乾きません。

こんな状態なので、せっかくのフォルカンなのに字幅の変化はほとんどありません。
かなり筆圧を下げても字幅はそのまま。
字幅が変化しないフォルカンは意味がありません。

▼2本目の823FA調整


この2本目の823FAをペンクリで見て貰うと、1本目より切り割りがやや開き気味になっているということでした。
いちおう、フォルカンの仕様としては許容範囲だそうです。
でも、そのままでは使いにくいので、1本目のペン先に合わせて調整してもらいました。

そして、切り割りの開きを絞って貰った結果がこれです。

823FA調整後


UEFに迫る極細からMに近い線まで、1本のフォルカンで幅広い線を書けるようになりました('▽')

少し強めに絞っているということで、1本目よりやや線が細めになっています。
しばらく使っているうちに調整が戻って、だいたい同じくらいの太さになるはずだということでした。
もともと買ってすぐのフォルカンなので、3ヶ月くらいは様子を見ないとペン先は落ち着かないと思います。

▼ついでにエラボーSEFの話


今回はひとり2本までOKということだったので、手持ちのエラボーSEFについても少し話を聞いてみました。
【◆参考:パイロット「エラボー SEF」を買ってみた】
【◆参考:透明プラ軸の「エラボー SEF」】

今使っているエラボーSEF(透明軸仕様w)は、使っているうちにペン先の上にインクがにじんでくるという問題があります。
筆記には問題なく、インクが垂れてくることもありませんが、ペン先がすぐ汚れてしまうのが気になります。
そこで、これが不具合なのかどうか、あるいは調整でなんとかなるものか聞いてみました。

結論としては、「エラボーの特殊なペン先の形状から来る現象」ということでした。

同じ現象を起こすエラボーは結構あるようで、筆記に影響があるようなら修理に出して欲しいということです。

▼今回買った万年筆


なんだかペンクリに行くたびに万年筆を買っている気がしますが、今回も買ってしまいました(´Д`;)ヾ

今回は普通のカスタム74 EF 透明軸です。
最近は同じクラスのものはカスタム92に置き換わってしまって、なかなか74を見かけなくなっています。
そんなことをペンクリに来ていたパイロットの営業のひとと話していたら、各地の拠点在庫を探してもらってしまい、流れからそのまま購入してしまいました。
……営業手腕が凄すぎるw

もっとも、カスタム74 EF 透明軸は近いうちに買うつもりでした。
コンバーターを使うのでインクトラブルに対応しやすく、メンテナンスも簡単で、透明軸なのでインクの状態がわかりやすい――と、なかなか使い勝手のいい万年筆です。

▼その他


大型15号のフォルカンはやっぱりというかあまりないようで、珍しがられてしまいました。
話題作りにはいい万年筆ですw

ちょうどカスタム一位が出た直後だったので、営業のひとにとにかくカスタム一位を猛プッシュされました(´Д`;)ヾ
三越でちょっと見かけましたけど、確かに一位は欲しくなる万年筆です。手触りはいいし、ペン先は15号バイカラーで迫力あるし。
でも、ちょっと高い上に、手持ちのペン先ラインナップに上手く入り込む所がないのです。
なんとかかわし続けて回避しましたw

ずっと悩んでいるキャップレス マットブラックは今回も回避。

昼は熊本駅近くで食べようと思ったら、意外と食べるところが少なくて失敗。甲玉堂付近にある商店街で食べるべきでした……。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


パイロット「カスタムヘリテイジ 912 UEF」買ってみた

2011/10/18 17:00
大阪行きの続きです。

パーカーの「インジェニュイティ」を買ってみるつもりでしたが、試し書きしてみて見送り。使うつもりだった予算が浮きました。 【◆関連:パーカーの第5世代のペン「インジェニュイティ」を触ってみた】

それで何も買わずに帰るのかというと、そんなことはなく、あまり離れていない場所にあるナガサワ文具センター梅田茶屋町店で、パイロットの「カスタムヘリテイジ 912 UEF」を買ってきました。

UEFは912の通常ラインナップにはない超極細のペン先で、極細のEFペン先をペンドクターの広沢氏がさらに細く研いだものです。
そのため、軸は通常の912と同じ。ペン先の字幅刻印もEFのままです。
でも、5mm罫に余裕で2行書くことができるくらいに細い線が引けます。目測で、おおよそEFの半分くらいの字幅です。

912 UEF



▼超極細ペン先の書き味


細字のペン先はそれだけ尖っているので、紙を引っ掻くようなカリカリ感が出てきてしまいます。
特に、超極細ペン先の代表作ともいえるセーラーの細美研ぎは、ペン先の鋭さから、まるでカッターの刃で紙の上をなぞっているかのような感覚すらあります。
このカリカリ感が嫌で、私はあまり極細のペン先は買っていませんでした。

ところが、912 UEFはほとんど引っかかりがありません。
通常の912 EFより滑らかに感じるほど。
もちろん、まったく引っかかりがないというわけではありませんが、「EFはカリカリしてどうしてもダメだ」という私が不快に感じない程度には書くことができます。
まさに、名工の神業です。


▼2本のUEF


912 UEFは、店頭には2本ありました。
ところが、この2本を試し書きしてみると、ペン先はまるで別物。
手作業で研いで作られたペン先の面白さです。

初めに書いた方はペン先が柔らかく、字幅の変化が大きなものでした。
軽く力を加えると、EFかFくらいまで、ふわっと線が太くなります。
まるで、極細のフォルカンのような書き味で、線もまるで筆で書いたように豊かに変化します。
柔らかいだけあって、ペン先の筆記感も、こちらの方がなめらかでした。

もう一方は、ペン先が硬めであまり字幅が変化しません。
力を加えると少し太めの線にはなりますが、それでもまだEFより細いくらいです。
まるで、0.18mmくらいのニードルチップのペンで書いたような、安定した超極細が書けます。
やや硬めの分だけ、少しカリカリ感がありました。

普段の主力が超軟筆のフォルカンなので、どちらかといえば前者のペン先が好みですが、いくつかの理由から後者の方を購入しました。

まず、柔らかいペン先は左下方向の線が苦手です。切り割りで引っかかりやすいのです。
中細くらいのフォルカンでも接紙角度が悪いと引っかかるのに、超極細で柔らかいと書くときにかなり気を遣いそうです。

次に、UEFは、EFでは書けない線を引けた方が使うことが多そうだと思いました。
ペンケースに入れている万年筆はどれも用途がかぶらないように選んでいるので、ペン先にはっきりとした違いがある方がいいです。


細字系の万年筆は手持ちで十分だから次は太字方向を――と考えていましたが、予定外の超極細になりました。
しかし、カリカリ感から回避していた細字系に、思いもしない快適な1本が加わって、なかなか満足のいく買い物です。
金額も、ちょうどインジェニュイティと同じなので、結果オーライです。

セーラーのクロスポイントエンペラーが欲しいと思っているのですが、これは来年になりそうです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


パーカーの第5世代のペン「インジェニュイティ」を触ってみた

2011/10/17 23:45
鉛筆、万年筆、油性ボールペン、水性ボールペン(ローラーボール)に続く、新世代の筆記具としてパーカーが発表した「インなんとかさん」
名前が覚えにくい上に言いにくいです。
「創意工夫」という意味で「ingenuity」らしいですが、もう少しわかりやすい名前にすればいいのに。

地元福岡での発売は12月から。
でも、ちょうど大阪に行く機会があったので、先行販売している店の1つである、大丸梅田店で少し触ってみました。

結論から言うと、私の感想は「21,000円の超高級サインペン」です。

いろんな筆記具のいいとこ取りを目指したらしく、それがうまくまとまっているのはさすが老舗のパーカーです。
しかしそれはつまり、他の筆記具でも十分実現できる性能です。
むしろ、特化してる方が、より特色が出せることもあります。

「インなんとかさん」を試し書きするのは、大阪行きの目的の1つだったので、普段使っている筆記具も比較のために持って行きました。
持ち込んだのは2本。

セーラー「プロフィット21 長刀研ぎMF」(万年筆,ペン先調整済み / 25,000円)
カランダッシュ「849 ハイラインコレクション」(油性ボールペン / 5,250円)

書き比べてみると、持ち込んだ「プロフィット21 長刀研ぎMF」を超える感じはありませんでした。
カランダッシュ 849とでは、筆記感では優劣付けがたいですが、コンパクトで鉛筆と同じデザインの849の方が小回りはきくと思います。

▼「インなんとかさん」の良かったところ


ペン先はなめらかで、動きは軽快。
サインペンのような筆記感ですが、摩擦感はほとんどなく、すぅっと線が引けます。まるで筆圧はいりません。

インクの乾きは早く、にじみはほとんど見られませんでした。水性インクのようですが、耐水性があるもののようです。
これだけ乾きが早いのに、ペン先は乾きにくいというのはすごいと思います。

リフィル交換式なのでペンの管理は簡単。
中身だけを入れ替えれば、本体はそのままでずっと使えます。掃除などのメンテナンスも必要ありません。

サインペンのようなペン先と筆記感ですが、意外と線に表情が出るようです。
筆圧を下げると細めの線が引けて、そのコントロールもしやすく感じました。

パーカーの矢印クリップが付いてます。

▼「インなんとかさん」のいまいちだったところ


はじめは、ペンが重すぎず大きな欠点もなく、ネタとして買うには高いけど悪いものではないと思っていましたが、試し書きを続けていて気になったところがいくつかありました。

独特の筆記感はなめらかで軽快ですが、接紙感があまりありません。どんな紙でも平凡な書き味です。
紙の特徴が筆記感に反映されないので、ちょっと面白みがなくなってしまいます。

サインペンっぽい筆記感の割りには線に表情が出るといっても、やはり万年筆ほどではありません。
また、サインペンのような線は、人に見せる文字を書く時は合わないシーンが出てくると思います。

そして決定的なことに、速記への追随性があまり高くありませんでした。
もちろん、「インなんとかさん」は水性インク系筆記具なので、普通の油性ボールペンよりは速く書くことができます。おそらく水性ボールペンくらいの速記はできるはずです。
でも、私が持ち込んだ「プロフィット21 長刀研ぎMF」では十分追随できる筆記速度で、「インなんとかさん」は線がかすれてしまいました。
私のプロフィットはペンクリニックで速記向きに調整してもらったものだということもありますが、ちゃんと調整した万年筆なら、筆記そのものでは負けないと思います。 【◆関連:セーラーのペンクリニックにいってみた】

▼ほかの筆記具を比べてみる


「インなんとかさん」のアピールポイントは、「なめらかな書き味」で「取扱いが簡単」で「インクの速乾性・耐久性」があるもの。

試し書きしていて、ほかの筆記具でも当てはまりそうなものは結構ありそうだと思いました。

ゼブラの「スラリ」は十分いけるんじゃないかと思います。105円で安いですし。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム」も157円でいいですが、こちらはちょっとインクの耐久性に難があるので……。
個人的にはカランダッシュの書き味が好みですが、これはだいぶ趣味アイテム。

マーカーペンでは、ゼブラの「紙用マッキー」があります。極細なら1本126円。色展開は20色。マーカー特有の筆記感はありますが、すぐ乾いて耐水性が高く、扱いは簡単。


「インなんとかさん」の21、000円という価格は、国産のミドルクラス万年筆が買えるレベルです。
しかも、リフィルも1,050円と高価。
「高級さ」や「デザイン」に対する満足感はあるとは思いますが、筆記具本体の性能には値段の割りにあまり魅力を感じなかったというのが正直なところです。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 0


コクヨのSYSTEMICにほぼ日手帳を入れて使う

2011/10/10 00:10
私は手帳にシステム手帳を使っていますが、この時期になると話題に上がる「ほぼ日手帳」も気になります。

ほぼ日手帳のデイリーページは、今使っているシステム手帳のリフィルとレイアウトがほぼ同じです。
24時間のバーティカルタイムラインに、方眼メモ、タスクチェックリスト。
使い方は大きく変わらないと思います。

マンスリーがこれまで使ったことがないブロックタイプなので、その使い方には少し戸惑います。
今書き込んでいる内容をうまく詰め込むことができれば、移行できそうではありますが。

▼ほぼ日手帳カバーの不満点


実は2011年版のほぼ日手帳も買ってはみたのですが、運用には挫折してしまいました。
大きな理由は、手帳本体よりカバーにあります。

まず、手帳カバーの端が意外と柔らかくて、片手で持つ時に滑りやすいことがあります。
表紙が柔らかめで曲がりやすいのも、片手持ちしにくくしているところかもしれません。
表紙の柔らかさには下敷きをA6サイズにカットして差し込んで対応してみましたが、端はもう少ししっかりとした硬さがある方が好みです。

もう一つ、ペン差しがあるのも私にはマイナス要素です。システム手帳のカバーも、まずペン差しがないものを探すくらい。
手帳は基本的に開きっぱなしにして使うので、手帳から飛び出たペン差しがあると、資料やノートに当たって邪魔になってしまうのです。
内側に折りたためるものや柔らかい素材ならまだいいのですが、ほぼ日手帳カバーのペン差しは大きなものが外側に2つ飛び出ているので、かなり気になってしまいます。

▼SYSTEMICに入れてみた


ほぼ日手帳はA6サイズの手帳なので、A6サイズカバーなら他のカバーでも使えます。
そこで、不満点対策として、コクヨのSYSTEMICに入れてみることにしました。

SYSTEMICでほぼ日


幅は若干、高さは4mmほど、SYSTEMICの方が大きいです。
表紙は端まで硬くはっ水加工の布製で、片手でも滑らずに持ちやすいのは思った通りでした。
ゴムバンドで開かないように止めることもできます。

しおり紐は、ほぼ日カバーと同じで2本。
区別しやすいようなマークはありませんが、マンスリーとデイリーの間にブックダーツを1枚挿しておけば十分です。

SYSTEMICは、使い始めはほぼ日手帳の厚さギリギリで少し固めですが、カバー素材が布製なのでしばらくすれば柔らかくなってきます。
ポケットの少なさが欠点ですが、もともとあまり手帳ポケットは使っていないので問題ありません。せいぜい、切手と名刺を数枚しか入れていませんし。

SYSTEMICでほぼ日(開)


広げてみると、運用面積に差が出てきます。

ほぼ日手帳カバーは、ペン差しの分だけ、手帳本体よりも左右に広く面積が必要になってしまいます。

SYSTEMICはカバーサイズの分だけで済みます。

開きっぱなしで使うなら、結構大きな差です。
これなら今使っているシステム手帳の代わりとして使っていけるかもしれません。
とはいえ、システム手帳の方も、すでに2012年用の準備を済ませているので、移行するとは決めているわけではないのですが(´Д`;)ヾ
記事へナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


福岡から大分まで、パイロットのペンクリニックに行ってきた

2011/10/08 22:30
9月の初め頃。
普段使っている万年筆、パイロット カスタム823FAのペン先がざらつくようになってしまいました。
少し硬いものでこすった記憶があるので、それが原因なのかもしれません。
FAはすごく柔らかいペン先なので、ざらつきも大きく感じます。
ペンクリニックがあれば良かったのですが、しばらく近郊でなさそうだったので、近所の文具屋からメーカー修理に出しました。

戻ってきたのはおよそ2週間後。

――ざらつきが大きくなっていました(´д`)

極軟調のFAはクセが強いので、そういうこともあるかもしれないとは思ってましたが、本当にこんなことになるとは……。


改めて、月が変わってパイロットにペンクリの日程を問い合わせてみると、直近では10/7〜8に大分の明石文昭堂で、さらに月末の10/29〜30に地元福岡の三越で開催が予定されていることが聞けました。

1ヶ月もざらつきのあるペン先を使うのは我慢ならない!

ということで、朝5時に起きて、特急ソニックに乗って大分まで行ってきました('▽')
片道2.5時間。割引のきく2枚切符で往復6,000円。

明石文昭堂は駅東口を出てすぐ右側で、迷わず到着。
ほぼ開店直後に着いたこともあってまだほとんど人はおらず、すぐに万年筆を見てもらえました。

調整の内容は――なにやら緑色のシートでペン先をぐにぐにとやってた感じ。
柔らかいFAのペン先にそんなに力を入れていいのかってくらいで、見ていて不安でしたが。

調整が終わり、かき割りの内側の引っかかりを取ったという823で書いてみると――
書き味がだいぶ楽になってました!('▽')b
少し動きが重たい感じがしますが、ペン先が馴染んでないから仕方ないことだと思います。
このまま1〜2ヶ月使っていれば変わってくるはず。

----

それからしばらく、万年筆コーナーを中心にいろいろと物色。
別府は観光地として名が知られているとはいえ、わざわざ遠方から万年筆を買いにくるようなひとは少ないようで、珍しいものをちょっと発見しました。

まず、ペリカン M800デモンストレーター。通販サイトなどでは比較的早く完売してしまった人気アイテムですが、青縞のM800と一緒に並んでました。
さすがに6万近い金額は簡単には出せないので、眺めただけですが。

それと、パイロット ミュー90。ステンレス製で軸とペン先が一体になった万年筆。限定品な上にデザインが良いのであっというまに売り切れたものです。
これも店頭に並んでました。
普段使っているのが柔らかめのペン先で、ミュー90の硬いペン先は合わないかと思いきや、細めの軸は持ちやすくて意外と楽に書けます。筆記感は万年筆とボールペンの中間といった印象でした。
12,600円で十分に手が届く価格でかなり悩みましたが、コンバーターがCON-20しか使えないのと、買っても使わずにコレクションになってしまいそうだったので断念。使わないコレクションに1万は、ちょっと高いです。


しかし、やっぱりミューのデザインには惹かれます。
買わないとは決めたあとも、しばらく試し書きしてみたりと物欲しそうに(!)していたら、店員の方が奥から「変わったものがある」と1本の万年筆を持ってきてくれました。

パイロット ミューストライプ


パイロット ミュー ストライプ。
倉庫から出てきた掘り出し物だそうです。
小さな傷があるものの、あまり気にならない程度。
見た瞬間に気に入って、即断で「譲ってください」と。
定価から2割引の4,000円で購入しました。
ミュー90の元になったミュー701のバリエーションの1つで、名前の通りエッチング処理された黒のストライプが特徴の万年筆です。
買った時は「かっこいい万年筆だなー」くらいでいましたが、帰りにググってみたら、あまり数がなくて珍しいものらしくてびっくりです('Д')

パイロット ミューストライプ(ペン先)


ミューの特徴になっている、軸と一体になったペン先はこんな感じです。字幅はF。
コンバーターは買わずに、カートリッジをひと箱用意しました。
でも、珍しいものなら、使うのはちょっともったいない気もします……。

ミュー90とミューストライプでは、重量はミューストライプの方が少し軽く感じました。
軸はミューストライプの方がやや細め。
そのため、ミューストライプの方が小回りがきいて取り回しはしやすく感じます。

何より大きな違いは、ミュー90は「デザインの美しさがある工芸品」といった雰囲気があるのに対して、ミューストライプは徹底して「道具」という感じがするところだと思います。
スマートさと無骨さが共存するような、面白い造形美があります。


このミューストライプのおまけに、パイロットの「万年筆お手入れセット」と1本差しペンケースもつけて貰いました。
突発で遠征したペンクリ行きでしたが、思いもしない戦利品もあって大満足です。
記事へナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


透明プラ軸の「エラボー SEF」

2011/06/23 23:01
パイロットから、新タイプのエラボーが発売されました。
サイズは従来型とほぼ同じ。
軸の素材が金属からプラスチック(AS樹脂)に変更。
約34gから18gへと大幅に軽くなりました。

待望の軽量エラボーですが、今のところは買う予定はありません。
というのは、私はすでに軽量エラボーを手に入れてしまったからです。

透明プラ軸エラボー


透明プラスチック軸のエラボーです(*'-')b
新色にもありませんw
(2ch 文具板のPILOT万年筆スレにも貼ったので見た人もいるかも?)

エラボーの首軸はカスタム74の胴軸に装着できるという話をきいて組み合わせてみました。

キャップと軸は、よく行く文具屋の「とうじ」で注文。店員に相談して、修理部品として取り寄せてもらいました。合計で4,305円。


エラボー本体から外した首軸を取り付けてみると、胴軸側は違和感なくぴったりはまります。

キャップのほうは、首軸が長いのでネジの回転がかなり少なく、だいたい1/2回転ほどしか締まりません。
インナーキャップは密閉されるので、問題はないと思います。

カスタム74+エラボー



▼筆記感

もともと癖のあるエラボーですが、ますます性格が尖った変わった万年筆になります。

軸のバランスは、カスタム74よりやや後ろよりになる――というより、首軸が長くなった分だけ後ろにずれる感じ。
カスタム74と同じ位置で持つとペン先までが遠くなってしまいます。
それじゃあと、ペン先から指先までの距離を慣れた位置に合わせると、重心が後ろに。
ちょっと、バランスを取るのが難しい印象でした。

軸が軽くなったので、自重による筆圧サポートがありません。
そのため、インクの出方が良いといわれるパイロット製のブルーブラックインクでも、インクの出が不安定になることがありました。
ちょっと軽めの力で寝かせ気味の持ち方という、あまり筆圧がかからない書き方をすると、ものすごく線が細くなります。

寝かせてゆっくり書くなら、柔らかさでは上のはずの823FAの方が、はるかに安定した線を書けます。


ただ、エラボーは首軸側を持ってやや立て気味で書いた方が書きやすい万年筆らしいです。

では、そういう持ち方をしてみると――けっこう書きやすい感じです。

あまり重さがないので、ペン先を思うようにコントロールしやすくなって、線に変化を付けやすくなりました。
極細硬筆系の筆ペンのような線を書くことができて、ちょっと字が上手くなったような気すらしてしまいます。

しかし、筆圧をかけておかないと線が細くなりすぎて安定しないのが困りどころ。
金属軸の重さを支える必要はなくなりましたが、筆圧をかけておかないといけないので、やっぱり長文では疲れてしまいます。


極細のペン先なのに軟調で引っかからないという、手帳用万年筆としては最高のペン先を持っているのに、全体のバランスで見るといまひとつ主力になりきれない感じのエラボーSEF。
でも、重くて疲れやすい金属軸よりは、74プラ軸の方が扱いやすいと感じました。いちおう、すぐに戻せるようには置いているけど、たぶん戻さないと思います。


ちなみに、新樹脂軸エラボーと比べて、このカスタム74+エラボーは大容量コンバーターのCON-70が使えるというメリットがあります。
あと、インク残量がわかりやすいのも便利なところ。

記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 4


ピザクック「牛カルビ&サーロインステーキピザ」

2011/06/06 22:27
頻繁にピザを口にできるほどお金に余裕はないので、ものすごく久しぶりにピザを注文しました。
店は、個人的には宅配ピザで一番おいしいと思っている、ピザクック

注文したのは、

牛カルビ&サーロインステーキピザ。(Sサイズ 期間限定1100円)

牛カルビ&サーロインステーキピザ


肉――('▽')――!!

あーんど

チ――('▽')――ズ!!



少し甘めのソースで味付けされた牛カルビ



ごろごろっとのっているサイコロステーキ

という、なんかもう「いいから肉食っとけ肉!」という感じのピザw

この肉の味を消さずにさらに引き立てるチーズの味も、これだけ山盛りでもどっしり支えるしっかりした味のピザ生地もすごい。
そして、かなり味は濃いめなのに、しつこさが全然ない。

もう少し安ければ、もっといいんだけどなぁ。
記事へナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


三菱鉛筆「スタイルフィット」の新タイプホルダー「スタイルフィット マイスター」を買ってみた

2011/06/05 23:44
スタイルフィットの新しい軸が出ていたので、かなり悩んだけど、買ってみました。

スタイルフィット 新軸


買ってきたのは5色用のブラック。入れてるリフィルは、ブルーブラック・赤・緑・ピンク(紫に見える)・ライトブルー。

▼これまでの5色ホルダーから良くなったところ

尾軸側が細くなった。また、クリップが細く長いデザインになったため、全体的にスリムに見える。

ノック部分が小さくなったので、胸ポケットに入れても痛くない。

クリップが丈夫な作りになった。

シャーペンの芯出しノック機能が軸側に作られたため、シャーペンリフィルの使いやすさは上がった。消しゴム付き。

▼これまでの5色ホルダーから悪くなったところ/改善になってないところ

軸全体につや消し加工がされているため、従来の軸より滑りやすくなっている。特に、指が乾燥している時は滑りやすい。
また、軸首側は従来より太くなっているため、持ちにくいと感じることもある。
軸色にもよるけど、黒は指の皮脂が付くとすごく目立つ。
(2011/6/8 追記)
黒軸だとだいぶ目立つ皮脂汚れですが、佐々木商店の「つやふきん」で軸を拭いておくとあまり気にならないくらいに抑えられそうです。
プラスチックの軸をわざわざ「つやふきん」で磨くというのもどうかという気はしますが、気分良く使いたいなら有効です。

軸色を判別する窓が小さくなったため、色の判別が難しい。似た色を入れていると、かなりわかりづらい。
ちなみに、ノック部分が小さくなったことと、軸首が不透明になったこともあって、いま出ている芯がどれかもわかりにくいことがある。

軸首が完全に不透明になったので、インク残量は全くわからなくなってしまった。予備のリフィルは常に用意しておく必要があるかもしれない。

ボールペンリフィルのみを使っている場合、シャーペン用の芯出しノック機能は無駄にしかならない。

▼その他

スタイルフィットのリフィルは、パイロットのFEEDシリーズや多色タイプDr.GRIPにそのまま入るので、私はこれまでFEEDの4色軸で使っていました。

FEED+スタフィ


この軸を使う場合の問題点は2つ。
ノック部分の色が黒・青・赤・緑で固定になること。
軸先端の穴がほんの少し大きくて、わずかにペン先がぐらつくこと。

そのほかには問題はなくて、今回の新しいスタイルフィット軸よりも使いやすいように感じます。
せっかく買ったので、芯スタフィ軸をしばらく使ってみるつもりですが……なんだかすぐに元に戻ってしまいそうです。
記事へ驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


セーラーのペンクリニックにいってみた

2011/05/29 17:46
セーラー万年筆がときどき開催している万年筆のメンテナンスイベント、ペンクリニックに初めて行ってきました!

会場は神戸にあるNAGASAWA PenStyleDEN
福岡から神戸は近くはないですが、新幹線で2時間半程度。それに、近々また仕事が忙しくなりそう。
ちょうど欲しい種類の万年筆もあったので、ちょっと行ってみることにしました。

博多駅から新幹線に乗って、店に着いたのは開店10分前くらい。すでにそこそこ人が集まっていました。

いちおう手持ちの万年筆は一通り持って行ってましたが、今のところこれといってトラブルなし。
ちなみに、全部パイロット製。セーラーのペンクリニックはメーカー問わずで受け付けてくれますが、パイロットとセーラーの調整方針の違いから、書き味がまるで別物に変わってしまうようです。

ひとまず、目的の万年筆選び。
今回探していたのは、
早書き用。議事録取りなどにも使える、疲れない速記万年筆。さらに、多少ラフに扱っても平気なもの。
M(中字)以上のやや太めの線。F(細字)〜M(中字)は823FAでカバーできているので、その範囲外のもの。
目標の字幅は、1cmマスに1文字以上。

……連続で買ってるようですが、823FAのブログ記事が遅くなっただけなんです(´д`)

◆万年筆選び

店員のひとと相談しながらいくつか試し書き。

希望を伝えて、10本くらい試した結果、選んだのはナガサワオリジナルプロフィット(セーラー万年筆製)。21金のペン先で、軸のサイズは中型。だいたい22gと軽量。
ペン先は、長刀研ぎのMF(中細)。

プロフィット 長刀MF


長刀研ぎはセーラーがウリにしている特殊ペン先のひとつで、ペンポイント(接地する部分)が長めに作られていて線幅の自由度が高くなっているもの。
MF(中細)というと普通はM(中字)より細くなりますが、ペンを寝かせ気味に持つ私の書き方だと太字と同じくらいになります。

地元の店で長刀のMサイズのものを試し書きした時は、書き出しに難があって、しかもときどき筆記がざらつく感じでした。
なんとなく、持つ角度が難しいペン先という印象。

ところが、ナガサワで試し書きしたものは当たりだったようで、ざらつきがなくなめらかな書き味。
なかなか良さそうだったので、その長刀MFを購入。

◆いったん離脱

当たりの万年筆を引いて、すでに十分なめらかなので調整の必要はなさそう。
ということで、店を離脱。
目的の万年筆は手に入りましたが、ペンクリには参加できず不完全燃焼。
しかし、他に用事があるわけでもないので駅方向へ。

ここで、ふと気まぐれ。

マクドナルドに入って日記を書く気になったりしました。
普段なら外で日記を書くのは、乗り物での移動中や待ち時間など、ほかにすることがない時くらいなのに。

カフェモカ頼んでシステム手帳を広げて、持ってきていた823FAで書き込み。
そして、買った長刀MFのことを書こうとしたところで、ついでだからさっそく使ってみようなんて思いつきました。

せっかく雨対策をしてもらったところですが、開封。
テーブルの上に箱を広げて、軸を外してカートリッジインクを装着。
持ってきていた手帳(3冊あった)から測量野帳を選んでてきとうに落書き。

――なんかおかしい。

住所や名前や横8の字を書いていると、ときどき違和感。
持ち方を変えたり、ひねりを見たり。(ちなみに、ルーペは持って行くのを忘れた(´д`))
すると、左から右への横画の時だけざらつくことに気づきました。

店頭で試し書きした時はカウンターで立ったまま。マクドナルドで書いた時は座った状態。
姿勢が変われば手首の角度も変わるのは当然で、もちろんペンの角度も変わります。
それなら、より普段の使い方に近い、座った状態で書き味を確かめないと十分とは言えません。
それで違和感があるようなら、調整が必要。

今ならまだペンクリに間に合う……!

慌てて残り1/3くらいのカフェモカを飲み干して、やや駆け足気味にナガサワへ。
ペンクリ会場に行くと、1時間待ちとのこと。
昼食には丁度いい時間だったので、携帯番号を伝えて地下街で時間まで待つことにしました。(この後、広くて複雑な地下街でしばらく迷う……)

◆ペンクリニック

順番が来たので、ペンドクターの長原幸夫氏に買ったばかりのペンを見て貰いました。

症状を伝えると、ペン先を見て「あぁ……」とひとこと。
そして、なにやらペン先を指で挟んで押さえてぐにぐにと。
微細なペン先の調整にしては、ずいぶんと……なんというか、おおざっぱな……?
という気もしましたが、その辺は経験による鋭敏な感覚があるんだと思います。

しばらく指先でぐにぐにしてルーペで確認したあと、長原先生から「ちょっとだけ細めにしようか?」と提案を受けました。(長刀研ぎのペン先は、字幅の表示よりずっと太い線になるので、細めに調整することを希望する人が少なくないようです)
でも私は細めの物はすでに持っているので、はじめの目的通りに、字の太さはこのままで速記に使いたいという希望を伝えました。

すると長原先生は頷いて、ここで独特のグラインダーが起動。
バームクーヘンを作る時の芯のようなグラインダーにペン先を当てて調整。
何度か削って書いてを繰り返したあと、「これで」と渡されたものを使ってみると――

横画のざらつきがすっかり無くなっていました!

インクの出方もアップ。
もともと早めに書いても途切れないくらいにはインクが出ていましたが、調整後はボールペンの速記にも引けを取らないくらい。(同じ速度でパイロット カスタム92Mで書くとかなりかすれます)

さらに、不思議とペン先が柔らかくなったような気がします。
店頭で試し書きした時は、14金タイプ(小型細軸)と21金タイプ(中型)は軸の違いで選んで、ペン先の柔らかさはあまり感じませんでした。
調整後は、21金タイプでははっきりと柔らかさを感じます。


この新しい万年筆は、帰りの新幹線の中でも使ってみました。
目的の使い方に合わせて、手帳に早書き。
揺れる車内でも、潤沢なインクの出と弾力のあるペン先のおかげで、すごく安定した記述ができます。
長刀研ぎの性質から、ラフな使い方をするには書き出しの角度に難しいところはありますが、それさえ気を付ければ早書き用には使いやすい1本。
これで、太字系のポジションに当てはまる万年筆が決定しました。

◆そのほか

万年筆を買った時に、ナガサワの店員のひとからもらったもの。

セーラーおまけ


セーラーの100周年記念ノートパッドとクリーニングクロス。
ノートパッドは薄手の紙で2mm方眼。薄いだけあって、万年筆で書くと盛大に裏抜けします(´Д`;)ヾ


パイロットお手入れセット


ウワサには聞いていた、非売品のお手入れセット。
持って行っていた万年筆が全部パイロット製だったのでこっそり(?)貰いました。
ペン先の洗浄には、これに入ってるスポイト(青いやつ)がすごく便利。
ちょっと得した収穫です。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0


パイロット「カスタム823 FA」を買ってみた

2011/05/28 23:16
カスタム823は、軸全体が空気鉄砲のような仕組みの一風変わったインク吸入方式を持つ、やや大型の万年筆。

ペン先は極軟式のフォルカン(FA)。
柔らかなふわふわしたペン先で、細字(F)〜中字(M)と幅広い線(がんばれば太字まで)が書けるのが特徴。
その柔らかさを出すために、ペン先の両サイドに切れ込みまで入れてあります。

カスタム823 FA


この万年筆は、東京に出かけたときにアサヒヤ紙文具店で購入しました。
立て続けに万年筆を買っているようですが、ブログに書くのが遅いだけで、いちおうエラボーから1ヶ月くらいは経っています(´Д`;)ヾ

◆目的

主にシステム手帳に使う、主力万年筆。

細字で柔らかいエラボーSEFのペン先は書き味が絶妙。
でも残念ながら、金属軸のバランスがいまいち手になじまないまま。

そこで、エラボーSEFの替わりになるものを検討することにしました。

希望の内容は――
10mmの罫に3行書ける程度の細字。
エラボーより軽量で、持ったときのバランスが手に合う軸。
書くときにカリカリしないソフトなペン先。

◆743POと743FA

はじめに試し書きさせてもらったのは、カスタム743のPOとFA。

カスタム743は、パイロット製万年筆の主力ともいえる74シリーズで、サイズが一番大きいもの。

PO(ポスティング)は、硬めの極細。
0.38mmゲルインクボールペンより細く書けるくらい。
ペン先に加工がしてあって、極細なのにほとんど引っかかりがないのがすごい。
他店で試したEF(極細)がかなりカリカリしていたのであまり期待していませんでしたが、思いもしない発見でした。

FA(フォルカン)は、極軟式の細字。
柔らかいといってもエラボーほどでは……と思ってましたが、エラボーのSEFよりずっと柔らかい。(エラボーはSFやSMだと、SEFよりだいぶ柔らかいようですが)
でも、パイロットのペン先説明にある「毛筆のような」というのは大げさだと思う。硬筆系筆ペンよりもずっと金属的。
抵抗がなくゆったりとした書き味で、紙の上を転がるような感覚がなかなか楽しい。

2つを試し書きしてみて、書き味はFAのほうが好み。
でもやっぱり、いまひとつ軸がしっくりきません。

743はエラボーよりおよそ10gほど軽量。
そして、重心が少し中央寄り。

軽くて重心が前に移動したので、私の持ち方ではペンが立ち気味になってしまいます。
指先に変に力が入って、筆圧のコントロールも難しい。使っていると手の甲側が引きつるように感じます。

この状態だと、FAの筆記はちょっと不安定。
少しの筆圧の変化で線が大きく変わるペン先なので、手に合わない軸だと思いもしないところで線が太くなったり細くなったりします。

ペン先はFAがいいけど、軸が合わない。
どうしようかと思っていたところで、店長が出してきたのが823FAでした。

◆823FA

823の軸は、持ったとたん不思議なくらいにぴたりと手に収まりました。
バランスがすごくいい。

重さは743より5gほど重く、ちょうど743とエラボーの中間。
国産の万年筆としては重い方。
でも、持つときに力がいらない。
わざわざ「筆圧をかけないようにする」などと考えなくても、自然と力が抜けます。

店頭で2時間かけて、ようやく手に合う万年筆が決まりました。

色は、黒、茶、透明の3色から黒を選択(黒と茶は半透明)。
透明軸もよさそうでしたが、すでにカスタム74と92の透明軸があります。手持ちが透明ばかりというのも面白味がありません。
それに、金色のクリップとリングには黒が似合う気がします。

◆持ちやすさの不思議

手になじまなかったエラボーと、持った瞬間すっと収まった823ですが、比べてみるとこの二つの違いはあまり大きくないようです。

重さはエラボーが約35g。823が30g。わずが5g程度の違い。(823はインク吸入量が多いので、インク量によって多少重量差がでる)

重心の位置は、
エラボーが、筆記時長(キャップあり)156mmに対してペン先から93.5mm。
823は、筆記時長(キャップあり)162mmに対してペン先から97mm。
どちらも、ペン先から6:4で、やや後ろ寄りのほぼ同じ位置に重心があります。

それなのに、持ってみると実際の重量差以上にエラボーは重く、手が疲れるように感じます。

いろいろ考えてみると、この原因はペン先からの重心までの距離、わずか4mmもない差にありそう。

私が万年筆で書くときは、軸を人差し指の付け根付近で支えるような、かなり寝かせた持ち方をしています。

エラボーはペン先から重心位置までが短いので、軸を乗せている支点から、手の内側に寄ったところに重心があります。
支点から離れたところに重さがかかるので、その分重く感じるはず。

823も手の内側に重心がきますが、支点のすぐ近くの位置になります。
これはちょうど、レコード針のような感じ。
安定した重量。全体としては前に傾く。
でも、重心が支点寄りなので、接地する先端には軽い力しか掛からない。
私がよく使う柔らかめのペン先をコントロールするには、丁度いいバランスです。

もちろんこれは、私の手の大きさと持ち方に深く依存しています。
823は重くて使いにくい、という人も少なくないようです。
でも、私にとっては823のバランスははっきりとした指標になりそうです。

◆使いだして気づいたこと

新品の823FAを買って、使ってみて気づいたことをいくつか。

まず、買った直後の新品は試し書きしたものより、少しペン先が硬い。
先端のなめらかさは当たり前だとしても、ペン先のふわふわ感にもはっきりとした違いがあります。
これは使い込んでいくしかない部分。

インクの吸入機構を兼ねている尾栓は、書くときには軽く開ける必要があるけど、たいした手間にはならない感じ。
そもそも、移動しないときは栓を開けっ放しです。
書いた直後に栓を閉めようとすると、ペン先からインクがにじんでくるのが気をつけるところ。

インクの残量が少なくなると、ペン先からでるインク量が多くなりやすい印象。
たぶん、軸内の空気量が増えて、それが体温で暖められてインクを押し出しているんだと思います。
これは、インクを吸入すれば解消。

コンバーターと違って、ワンプッシュでインクを吸い上げる823の吸入方式(プランジャー式)は、すごく楽。
黒透明軸を選んでインクの吸い上げははっきり見えないので、このときは透明軸がよかったかもと思ってしまいます。
記事へナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


パイロット「エラボー SEF」を買ってみた

2011/05/17 23:50
どうやら万年筆病にはまりつつあるようです。
今回買ったのは、くちばしのようなペン先をした、パイロットの軟調万年筆エラボー
他の万年筆にはない、独特の軟らかな筆記感が特徴。

パイロット エラボー SEF


今回の目的は、手帳用。
普段の書き方に合わせて、目安は10mmの高さに3行が楽に書き込めるもの。
そして、私の好みで、ペン先があまりカリカリしないもの。

普通の国産EFからセーラーの細美研ぎまで、店頭で10本以上試し書きをして、行き着いたのがエラボーのSEF。

エラボーは「ペン先が柔らかくてよくしなる」といわれることが多いようですが、SEFはそこまで柔らかさをアピールするペン先ではありませんでした。
使った感覚ではカスタム742や912にあるS系(ソフト調)ペン先に近くて、文字通り少しソフトにしたEF。
筆圧のかけ方によってEFからMくらいまでのは書くことができそうです。
でも、Mくらいの線を引くには、ちょっと怖くなるくらいの力が必要。具体的には、自分のSEFで他人がMくらいの字幅を引いたらマジ殴りしてしまいそうなくらい。

特殊な形状で弾力はあるものの、書き味はいたって普通。
ペン先は適度に硬さがあり、しっかりしていてあまりふわふわしない。
そして筆圧を高くすると、バネのように柔らかくしなる。

このペン先の最大の特徴は、どんな紙でも引っかからず柔らかく極細の線が引けることだと思います。
普通のペン先では、極細の字幅だと紙に引っかかって、書き味はけっこうカリカリ。
ところが、エラボーのSEFは柔らかいペン先のおかげで多少ざらついた紙でも引っかからず、極細なのにさらさら。
これが実に快適。
なめらかにゆったりと極細の線を引くなら、これ以上のペン先はないんじゃないかと思えるほど。
見た目に反してペン先は万人向けという印象でした。

ただ、軸はちょっと人を選びそうです。
全体が金属軸。その中でも、キャップがかなり重い。
そして、軸首(正確にはペンの先端からキャップねじの終わりまで)がけっこう長く取られています。

キャップなしだと短くて軽すぎる。キャップをつけると後側に重心をもっていかれる。
長い軸首を持つと後ろ重心になりすぎて重い。あるいは、ペンが立ってしまってソフト調の書き味が発揮できなくなる。

いろいろ持つ位置を試してみたけど、いまひとつしっくりくるポイントがなくて、筆圧が安定しませんでした。
ペン先は良いのに、軸の扱いが難しい。
ひとまずエラボーSEFは、ペン先のひとつの到達点。
でも、書きやすい万年筆を探す道はまだ続くのでした。

----

このエラボーSEF、なかなかのくせ者で、使い出してからころころと評価が変わりまくっています。
ペン先が凄く良いというのは変わりませんが、とにかく軸が問題。
このあと、カスタム823FAという最強のF〜M幅万年筆を手に入れたわけですが、その後もまだ評価が変わる始末。その話はまた後日。
記事へナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0


新調したメガネを使って1ヶ月

2011/05/13 09:31
新しいメガネを使いだして約1ヶ月が経過。
結果としてはだいぶ楽になった。
目の疲れは確かに減ったと感じる。
前のメガネはフレームの修理のためにレンズを削って、視界が狭くなっていた。それが改善したことも大きな要素。目が疲れて少し休もうとして、そのまま寝落ちしてしまうこともだいぶ減ったと思う。

でも、快適に使えるようになるまでは、少し手間がかかった。

天神愛眼の「夢のレンズ」は、個人の細かい視力や目の使い方にあわせて矯正具合が変化するように度を入れているので、レンズの位置や角度がぴったりと合っていないといけない。

受け取ってはじめに使ったときは、正面はくっきり見えていたけど、手元がものすごくゆがんでいた。真っすぐのものが真っすぐに見えなくて、文章を読むと角度によって行のスペースが変わったりする。裸眼の方がましなくらい。
あまりに使いづらいのですぐに店に持ち込み。再調整。

だいぶマシになって、動かないなら平気になった。
でも、視界を左右に動かすと、周りが波打って見えて目が回る。
1週間ほど使ってみて、慣れるどころか頭が痛くなるので、また店に持ち込んで再び調整。

今度は改めて眼下で視力を検査。結果をもとにさらに補正。

そのときの話によると、私の目の使い方は、このての度数変化タイプのメガネには厳しいものらしい。
私は普段、ディスプレイをやや遠目(80cmくらい)に置いて、それから手前にキーボード。さらに手前に手帳またはタブレット。左右に資料という配置。
これで作業をすると、近〜中距離で焦点が急激に変わりまくるので、レンズで固定的にピントを調整するのが難しいらしい。

しかしそれでも、向こうはメガネの専門店。最後の調整はなかなか良好。
やっぱりまだ若干のゆがみは残るけど、疲れるほどじゃない。視界を急激に動かしても、負担を感じることはなくなった。


このレンズを使った新しいメガネは、いつでも微調整をしてくれるということなので、高かった分だけ長く使っていこうと思う。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


続きを見る

トップへ

月別リンク

日記と雑記と覚え書き/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]